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1年前の今日、京王電鉄初のデュアルシート(ロングシートとクロスシートを切り替えられるシート)を採用した2代目5000系が、営業運転を開始しました。

↓以前京王5000系(2代目)を紹介した記事

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初日は早朝の各駅停車から運用を開始し、たしかすぐに入庫していたはずです。しばらくそのような運用が続いた後、編成数が増えたあたりから特急運用にも入り始めたというように記憶しています。確か平日17:00新宿発(当時)の特急が、5000系が決まって入っていたかと思います。
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営業運転開始後約4ヶ月後に控えた京王ライナー運用に備え、車内にはWi-Fi、ナノイー(空気清浄機能)、コンセント(クロスシート時のみ)が備えられています。その他、枕木方向にもLCDがつけられた他、防犯カメラも全車に付けられました。在来車とは一線を画した車両であり、当初は驚かされましたね。
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そして今年2月からは、京王電鉄初の座席指定制列車「京王ライナー」としての運用を開始。平日を中心に新しい帰宅の足として徐々に定着しつつあるようです。車内の照明の色がライナー運用と一般運用で変わったり、専用の車内チャイムが流れたりするなど、気合の入りようを感じましたね。

ちなみに、京王ライナー運行開始後は、京王ライナーが運行される時間帯以外には専ら都営地下鉄新宿線へ直通する列車に充当されています。京王線内の特急運用などにはほとんど入りません。もっとも、昼間の特急を含む運用は、5000系には不向きな朝ラッシュ時間帯の急行も含むこともあってか、ダイヤ乱れ時を除き避けられているようです。

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平日でこそ乗車率が高い京王ライナーですが、休日は乗車率が依然として低い状態が続いています。車両や列車によって異なるのかもしれませんが、だいたいガラガラです。車内補充券を狙うのなら良いのかもしれませんが、収益的には明らかに良くないです。何か対策はあるのでしょうか。

ただ、京王ライナーもまだこれから色々と手を打ちつつ走らせる列車なのでしょうかね。マイナスな話では休日の減便や廃止が挙げられるのでしょうが、平日は今まで設定されていない18時台と19時台の下り列車や都営地下鉄新宿線内からの列車、朝の上り列車など、もっと広げようがあるような気がします。

車両自体についても、最近はライナー以外にもイベント列車でよく使われているようです。先日は多摩動物公園開園60周年記念列車として走った他、来月には京王れーるランド別館開館記念列車として走る予定だそうです。また、11月には高尾山口発新宿行きの臨時座席指定制列車「Mt.TAKAO号」として走るとのことです。

5000系の車内スピーカー、かなり高音質なものを使っており、京王ライナーの発車前の車内BGMや車内チャイムを流す時にその強みを活かしているようですが、それを活用したイベント列車も走らせられそうにも思えます。在来車と比べ、多様な使い方ができそうな車ゆえ、その活用法にも目が離せませんね。一方、収容能力が在来車と比べ若干劣るという点で、特に朝ラッシュ時間帯において運用に制約が生じていることも事実であろうと思われます。その点京王電鉄が如何様に考えているのか、気になるところではありますが…。

今までとはガラッと変わった車両ゆえ、各所で様々なことを言われがちな2代目5000系ですが、まだ営業運転開始から1年です。これからもゆっくり見守っていきたいですね。

(写真は全て筆者が撮影)